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コロナを予言していた映画があるって本当?注目されているパンデミック映画をご紹介!

コロナを予言していた映画があるって本当?注目されているパンデミック映画をご紹介!

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コロナの影響でパンデミック映画が注目されている。実際にコロナを予言していた映画があるというウワサや、今、注目されているパンデミック映画をご紹介したいと思います。

2019年、中国から広まり、今や世界中に蔓延してパンデミック(世界的大流行)になった新型コロナウイルス感染。

中国政府が、感染を初めて把握してから、感染の中心地となった湖北省を封鎖しても、世界中への感染が広まる状況を受け、各国でその感染予防と治療に取り組んでいます。しかし、新しいウイルスということで、感染予防やこのウイルスが引き起こす肺炎を治療するワクチンや特効薬はなく、各国が開発を競っています。

一方、手洗いやマスク、社会的距離確保、など新しい生活スタイルに変わろうとしています。感染拡大の様子や、医療従事者の苦悩と過重な負担、デマの流布、嫌がらせ、買い占め、暴動、都市封鎖など、現実の今を、予想したかのような映画が多数あります。そんなウイルスの恐ろしさを身近に感じられるパンデミックを扱った映画をご紹介します。


パンデミック映画とは?

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、世界が一変し、新しい生活スタイルに変わろうとしています。

ペスト、コレラ、天然痘など、これまで人類はウイルスと戦ってきましたが、時には、大規模、深刻な被害を出してきた歴史でもあります。映画の世界でも、ウイルスに感染して世界的に流行するジャンルがあり、多くの作品が作られています。ストーリーとしては、まず、パンデミックになるウイルスの発生と初期の対応。

次いで、ウイルスの感染と拡大で、ウイルスが広まるにつれて起こるパニックなどが描かれます。最後は、これらの混乱を収束させるために、ワクチンの開発など終息に向け、結末になります。

コロナを予言していた映画があるって本当?

新型ウイルスの発生と地域内蔓延、国境を越えた感染、生活や経済への甚大な影響を与えている、現在の新型コロナウイルス感染を予感させる作品があります。

スティーブン・ソダーバーグ監督の『コンテイジョン』(2011年)は、パンデミック映画の代表的な作品のひとつです。

地球規模で新種のウイルスが感染拡大していく恐怖を描いた作品で、接触感染により、数日で命を落とすという強力な新種ウイルスが香港で発生し、瞬く間に世界中に感染して人々をパニックに陥れるというものです。最後はワクチンを開発できますが、一般人までワクチンが行き渡るようになるたいへんさを丁寧に描いています。フィクションですが、WHO(世界保健機関)やCDC(米国疾病対策予防センター)、都市封鎖(ロックダウン)など、実際に存在する組織等があるのでリアリティも高い分野です。


パンデミック映画で注目されている3作品紹介

パンデミック映画を3本ご紹介します。

1)『コンテイジョン』(2011年)

世界規模で新種のウイルスが感染拡大していく恐怖を、医療従事者の視点から描きます。

香港出張からアメリカへ戻ったベス(グウィネス・パロトロウ)は、体調を崩し、2日後に、息子と共に亡くなります。同じ頃、香港、ロンドン、東京で突然倒れる人が出ます。その情報をいち早くつかんだジャーナリストのアラン(ジュード・ロウ)は、新聞社へネタを持ち込むも、相手にされず、ブログで情報発信していきます。

疾病管理予防センター(CDC)では予防のための呼吸や接触する媒介物の注意喚起、広報した際の市民の反応、学校閉鎖の影響、パニックを止める材料、ウイルスの再生産率、等を検討します。ウイルスはコウモリと豚の交配、致死率20%代、新種のウイルスで治療法もワクチンもない状況。感染源と思われる香港へCDC職員を派遣するが、ワクチンが開発された時のため人質にされます。

感染が広がり、人々がパニックに陥ります。やっと開発したワクチンの有効性をアリー(ジェニファー・イーリー)自身が身をもって証明します。ワクチンの生産能力の制約でワクチンを提供できる人の抽選がしばらく続きます。そして、ワクチン接種者はその証明の腕輪をはめた新生活が始まります。

2)『アウトブレイク』(1995年)

強い伝染力と高い死亡率を持つ未知の病原体の脅威と、軍医ではあるが人間としての正義を貫いて立ち向かう姿を描きます。

1967年、ザイールの傭兵キャンプで発生した原因不明の病気。調査に入った米軍は採血などを行った後、証拠隠滅のため、一帯を焼き払います。時は流れ、合衆国陸軍伝染病医学研究所の軍医サム(ダスティン・ホフマン)は命令を受け、ザイールに向かいます。到着した村には、遺体と瀕死の村人たち。発病後3日以内に発症、100%の致死率。実は、同地域で過去採取したウイルス「モターバ」とその血清の存在は軍の秘密でした。宿主のサルがザイールからアメリカのペットショップへ密輸されますが、商品にならないとして、森に遺棄されます。密輸者やペットショップの店長などから、周囲に感染が広がり、町は軍隊に封鎖されてしまいます。

フォード准将(モーガン・フリーマン)の協力も得て血清を入手するも、ウイルスは変異しており、元のサルを探し出して、血清を作ることになります。町を一瞬で気化させる爆弾投下はサムの説得で失敗に終わります。サムは、新たな免疫で回復したロビーと新たな一歩を踏み出しますことを誓います。

3)『感染列島』(2008年)

東南アジアのアボン国で開業医をしている日本人が、現地で流行した感染症に罹患し、日本国内へ帰省したことをきっかけに、国内で感染拡大していく脅威を、医療従事者の視点から描きます。

2010年、フィリピンの北部山岳地において新型インフルエンザが流行します。

WHOの小林栄子(檀れい)らは、感染の封じ込めを図りましたが、用事で町へ行った男性が、感染を広めてしまいます。201113日、高熱と咳の症状がある男性がいずみ野市立病院へ搬送されます。

恋人の父親でもある立花修治医師(嶋田久作)が現地で罹患したまま、娘の部屋で会食をしたことで感染したのです。同時期に発生した養鶏場における鳥インフルエンザの影響も疑われましたが、無関係でした。救命救急医の松岡(妻夫木聡)らの懸命な努力もむなしく、次々と感染は広がり、亡くなっていきます。

遂には、感染は日本列島全域に拡大し、日本からの退避勧告や地域封じ込め、等が実施されます。やがて、ウイルスはコウモリに由来する未知の新型ウイルスであることが判明、ブレイム(紙の責め苦)と呼ばれるようになります。日本の社会基盤は崩壊していきますが、治療法については、治癒者からの血清を使った方法を試し効果を上げます。

半年後、ワクチンが完成したことによって、ブレイムは沈静化していきます。栄子は感染症で亡くなりましたが、志は松岡らに受け継がれていきます。

まとめ

パンデミックを扱った映画では感染者がゾンビなどになってしまうことが多いですが、今回紹介した作品は、ウイルス感染に対して、拡がる過程、対策の確立、そしてその後という流れに沿って、医師の視点で奮闘、葛藤する様、社会に与える影響を描いています。

今回紹介した中で、『アウトブレイク』は他の2作とは異なり、都市部への感染までには至らず、局地的な感染に留まった展開でした。

一方、医療従事者の立場から描いた『コンテイジョン』は世界規模、『感染列島』は日本全土、が感染範囲となりましたが、どちらも数千万人単位での感染者が発生していて多くの犠牲が出たことが描かれます。

人間とウイルスとの関係において、インフルエンザ、AIDSSARSなど、新たな脅威が増えています。

今回取り上げたことはあくまでフィクションですが、ある意味、現実の延長線上でもあります。楽しみながらでも、いざという時に備えるきっかけになればうれしいです。