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映画「聲の形」は2016年9月17日に日本で公開された長編アニメーション作品です。
イジメをテーマとしているので原作でも話題となり、映画化が決定した時にはかなりの注目を集めました。
ストーリーとしては主人公の石田将也と先天性の聴覚障害を持つ西宮硝子を中心に、人と人の繋がりやコミュニケーションを描いています。
映画の評価も日本アカデミー賞など数々の輝かしい賞を受賞していて、一般の方々からも高い評価を得ています。
その中でも将也の母親の耳から血が出ていたシーンがあったのですが、作中では何の説明もないままストーリーが進んでいきます。
今回はその気になるシーンの理由について調査します。
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将也の母親が西宮の母親に謝罪・弁償するまでの経緯
流れとして将也が小学生の時と高校生の時が描かれていますが、謎のシーンは小学生時代の話になります。
経緯
6年生の将也はクラスでも中心的存在で、退屈をしのぐ為にいつも悪さばかりしており毎日何か楽しい事がないかを探していました。
そんなある日、耳に障害を持った西宮が転校してきます。
西宮は耳が聞こえないので、ノートを持ち歩きクラスメイトとコミュニケーションを取ろうとしていました。
始めは皆優しく接していたのですが、ノートに書く会話がだんだん周りも面倒臭くなっていき、それを見かねた将也は日々の退屈に飽きていた事に自ら西宮に対し嫌がらせを始め、やがてその行為はエスカレートして、クラスメイト全員がイジメをするようになりました。
ノートを池に捨てたり、補聴器を壊して耳に怪我をさせてしまうなど、あまりにも酷い行為に教師が介入するまでに発展しました。
教師達が問題を解決しようとした時に将也はイジメのリーダーと決めつけられ、怖気付いたクラスの全員は将也一人を悪者にし逃げてしまいます。
犯人と決めつけられた将也は次第に仲間外れになり、クラスのイジメの対象へと変わってしまいました。
教師から連絡があった将也の母は西宮の母へ謝りに行き、壊してしまった補聴器代を弁償します。
そして帰りを待っていた将也の前に現れた母からの耳からは血が流れていました。
「明日からいい子にするんだよ」と将也を呼びに来た母親。将也ナメ、その足元からカメラがティルト・アップ(情報開示の作用)すると、母親は右耳(の耳たぶ)から血を流している。本編中では言及されないが、これは明らかに、将也が補聴器を取り上げた際に硝子が流す血のリフレイン。 #聲の形 pic.twitter.com/jvVrOGifmN
— Hiroshi_Yasuda (@shostakovich) August 28, 2018
このシーンが謎とされている部分です。
将也の母親の耳から血が出ていた理由は?
まずこのシーンで顔や服に血が付いていますが、何の説明もなく物語は進み疑問だけが残ります。
中には気付いていない方も多くいらっしゃいますし、ファンの間では有名で数々の考察がされていますが考えられる事例を2つ紹介します。
聲の形読み返してるけど、1巻で西宮母に呼び出された石田母、帰ってきたときに耳出血してんじゃんか〜気づかなかった自分でやったのかなやられたのかな
— ネコもち (@necomoti) August 19, 2014
うわほんとだ。聲の形1巻の137P、石田母耳から出血してんじゃん……こんなん気づきたくなかったよ……
— 和泉幸奇 東方名華祭G62 (@kouki_izumi) January 23, 2014
西宮の母親がやった?
謝りに行ったものの西宮の母がイジメた事に対して怒りを覚え将也の母のピアスを引きちぎったという事です。
普通の親なら自分の子供がイジメられていたら怒るのは当然です。
頭にきて最悪手を出される事だってあるかもしれません。
耳が悪い女の子に対し、イジメるのではなく守ってやるくらいの男気があっても良いと思いますが、小学生の時なんて周りに合わせるのが精一杯なので仕方ないのかもしれませんね。
将也の母親が自分で耳を引きちぎった?
将也の母が自らピアスを引きちぎったという事です。
息子がしてしまった事に対して、親としてのけじめを取ったのかもしれません。
アニメなのであまり感じませんが、実際だとかなり痛々しい傷ですよね。
もし自分が将也の立場だとするなら母に申し訳なく思いますし、むしろついて行って一緒に誠心誠意謝れば良かったのではないかと思います。
結論
答えは公式ファンブックに記載されていました!
連載以前の入選版と読切版が掲載された『聲の形 公式ファンブック』購入。作者への一問一答やインタビューも聞き手が鋭く内容が濃い。第3話で石田母が右耳から出血しているのは気付かなかった…。ピアスを引きちぎったのが西宮母か自分自身かは作者も明確にせず。 #聲の形 pic.twitter.com/aM6vf0NSAI
— 立野昧「三原順の世界展」札幌開催延期 (@tatenomai) September 29, 2016
作者も「自分でやったのかもしれません」と発言しているので確かに明言は避けていますが、おそらく将也の母親は自らピアスを引きちぎり落とし前をつけたのではないかと思われます。
その描写はありませんが、西宮の母もそういう気持ちであったのではないかと回答していました。
他人の痛みはわからないですが、肉親の痛みなら将也自身もわかる様に傷をあえて見せつけたのではないかとも思います。
それにしても男前すぎてびっくりしますよね!
これに関しては痛々しいシーンですが、将也も驚いていたので反省する分には効果はかなりあったと思います。
ちゃんと意味がわかってこのシーンを見ると、印象と感動が違ってくるのではないでしょうか?
『聲の形』映画と原作の結末ラストの違いはどこ?将也・硝子の関係はどうなる?
映画【聲の形】将也の母親が耳から血が出ていた理由はピアスを引きちぎられた?のまとめ
いかがだったでしょうか?
作中では説明されていませんでしたが、細かな所まで設定されていてよく作り込まれているなと感じます。
イジメというのは今の時代じゃ当たり前になっていて、それがダメな事なんだと教えられるような作品ですし、いつイジメの対象になるかわからないといった警告でもありますよね。
自分で責任が取れるなら良いですが、他人にまで迷惑が掛かってしまうという教訓にもなる内容でした。
その後のストーリーも周りの人物が出てきて考えさせられる場面がいくつもあり面白い作品なので、まだご覧になられていない方は観て感じ取って頂けると嬉しく思います。