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2010年に公開されたベスト・キッドは、1984年に公開した映画「ベスト・キッド」のリメイク版です。
ストーリーは至ってシンプルなもので、オリジナル版のストーリーを受け継いでいます。新しい環境に馴染めずいじめられていたドレ(ジェイデン・スミス)が、マンションの管理人であるハン(ジャッキー・チェン)からカンフーを教わり強くなっていく物語です。
その中にはドレの成長、恋愛、師弟関係の絆が描かれる感動ありのアクションの映画となっています。
しかし、オリジナル版のストーリーを受け継いでいるにも関わらず、リメイク版はひどくつまらないといった口コミを多く目にします。
この記事では、なぜリメイク版ベスト・キッドはひどくつまらない作品と言われているのか、オリジナル版と比較して解説していきます。
なぜリメイク版ベスト・キッドはつまらない?理由を紹介
リメイク版のベスト・キッドがつまらないと言われる理由は、オリジナル版より長尺になっているからです。オリジナル版は約90分ですが、リメイク版は約140分と50分も長くなっています。
なぜリメイク版がひどくつまらないと感じるのか、理由を詳しく解説していきます。
リメイク版の内容は薄く雑
全体のストーリーはオリジナル版と同じですが、いくつか不満が残るシーンがあるため内容が薄いなと感じてしまいます。
原題はカラテキッドであるにも関わらず、教えるのはカンフーとなっています。そこで、「なぜカンフー?」とまず疑問を抱きます。
その他にも、「最初に友達になった金髪の少年はどこにいった?」、「師匠のハンと悪い師匠とのつながりは?」、「ドレの母とハンの関係はどうなったの?」、「ハンはなぜカンフーが出来るの?」といったシーンが置き去りになっています。
所々で疑問に残るシーンがあるため、リメイク版の内容がひどいものになっています。
恋仲の関係であったメイ・リンとのシーン
作品の中盤ではメイ・リンとのデートシーンがあり、これが長く話も脱線しているためつまらないと感じます。
七夕まつりのデートやメイ・リンのバイオリンのオーディションなどの尺が長く、また作品自体にも大きな展開を生みません。
前半はドレがいじめられるキッカケやアクションシーン、修行シーンと展開が広がっていきます。後半部分はテンポがよくなり、アクションシーンがあるため見入ってしまいます。しかし、中盤のメイ・リンとの話になると脱線しまるで恋愛青春映画のような展開になっています。
見ている側からすれば、恋愛シーンよりも修行やアクションシーンをもっと見たいと思ってしまいます。
アクションシーンを期待して見ると、少し残念な気分になってしまいます。
リメイク版は修行シーンの内容が薄い
リメイク版の修行シーンではジャケットを掛けて、着て、脱いで、落として、拾って、また掛けるといったカンフーの基礎を学ぶ修行シーンがあります。しかし、この修行のシーンだけが何度も繰り返されており、他の修行シーンが全くないため内容が薄く評価が低い要因にもなっています。
何の意味があるのか分からない修行が、実は武道を習得する基礎だったりするのが王道パターンとしてあります。
実際、オリジナル版でも車のワックスがけや床磨き、壁のペンキ塗りといった空手とは関係なさそうな修行が、空手の型を習得する修行として濃く描かれています。
しかし、リメイク版ではジャケットを掛けて、着て、脱いで、落として、拾って、また掛けるといった修行だけが長く描かれています。
何の代わり映えもしないシーンが何度も繰り返されていたため、修行をして強くなる過程を感じません。
そのため、なぜドレがカンフーを習得し強くなったのか分からず、置いてけぼりな状態になってしまっているため、リメイク版はひどくつまらないといった評価にも繋がっています。
オリジナル版とリメイク版ではなにが違う?
オリジナル版との違いは、師匠から教わるのが空手からカンフーに変わっている点や舞台設定が異なるといった違いがあります。
今までは、日本人が空手を教えて教え子が強くなってくストーリーでしたが、リメイク版はカンフーになっているため、今までベスト・キッドを見ていた人は違和感を覚えます。
リメイク版はもはやカラテキッドではない
ベスト・キッドの原題はカラテキッドとなっているため、オリジナル版ではアメリカ人が日本人から空手を教わります。しかし、リメイク版ではアメリカからやってきた黒人が中国人からカンフーを教わっています。
そのため、口コミサイトやツイッターでは「原題はカラテキッドとなのに、なぜリメイク版は空手ではなくカンフーを教えているんだ」といった声が目に留まります。
有名な話だけど、
『ベストキッド』って原題はカラテキッドなんだよね。
ほんでもってジャッキーのリメイク版『ベストキッド』も原題はカラテキッドなんだよね。
…やってるのはカンフーなのに😂#コブラ会#映画好きと繋がりたい#映画好きな人と繋がりたい
— でょお|映画ブログ月100万PV達成 (@dyoblog_) August 28, 2020
そのため、映画を視聴した人からは疑問が残っています。
舞台が中国になっているため、空手ではなくカンフーという点には納得がいきます。
しかし、原題とは異なっているため混乱している方もいます。
オリジナル版とリメイク版では主人公が全く違う
オリジナル版の主人公は高校生でダメ男、お調子者で口が達者です。一方で、リメイク版の主人公は小学生で猪突猛進型、師匠の教えに素直な性格、と主人公の性格や体格が大きく違います。
高校生であれば体格も大きいため、アクションシーンにも迫力があり見ごたえがあります。しかし、リメイク版は体格の小さい小学生あるため迫力に欠けてしまうところがあるため、編集による力がかなり大きく影響しています。
また、性格も全く異なるため師弟関係の築きやすさも違います。リメイク版では、ハンの言ったことをドレが素直に受け入れるシーンも多いため、リメイク版は少し感情移入しづらい部分もあります。
まとめ
1984年に公開されたベスト・キッドとリメイク版では大きく異なる点がいくつかありました。
また、上映時間が長くなっていることもあり、中盤の展開が退屈になってしまいます。しかし、細かい点を抜きにして観賞してみるとドレの成長に感動を覚えます。
気になった方は、1984年に公開されたベスト・キッドとリメイク版をぜひ見比べてみてください。