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映画「レオン」は、1994年公開のフランス・アメリカ合作映画であり、90年代を代表する名作映画のひとつです。
イタリア系移民の殺し屋をジャン・レノ、自身が唯一心を許す弟を殺され、復讐を誓う少女マチルダをナタリー・ポートマンがそれぞれ演じ、その演技や二人の独特かつ繊細な関係を描いたストーリーは、その後あまりに多くの映画やドラマに影響を与え、映画史に残る作品となりました。
特にほぼデビュー作であるナタリー・ポートマンが演じたマチルダは公開当初から大きな話題になり、そのヘアスタイル(いわゆるマチルダボブ)や首元のチョーカー、大ぶりなMA-1などは定期的にトレンドになり、公開から20年以上経ったその後も様々な映画・ファッションに影響を与え続けています。
マチルダちゃん見たくて久々にLEON♥ pic.twitter.com/CyCdzJFdoQ
— うるめめちゃん (@ulmeme) September 21, 2020
映画「レオン」のマチルダのその後について
人々を魅了し続けるマチルダが、その後どんな人生を歩むことになったのか、気になる人も多いのではないでしょうか。
レオンの跡を継いで殺し屋になったのか?それとも全く別の生き方を選んだのか?
ひさかたぶりにLEON観た😭😭
だめだ、またラストとSTINGのENDING 曲のところで泣いた😭😭😭😭
次なに観るかも忘れちまった😅 pic.twitter.com/xtQPWvhY0I
— 25-TY-I-L-NA (@dirrty_1102) September 21, 2020
映画のラストでは、宿敵スタンスフィールドとの死闘の末レオンは彼と相討ちを果たし、悲しみにくれたマチルダはレオンの雇い主であるトニーのもとを訪れます。
そこで彼女はトニーに「殺し屋の仕事がしたい」と訴えますが、子どもである事を理由にきっぱりと断られてしまいます。
「現実を見ろ」と叱責され、ボロボロになりながら彼女が向かったのは、スペンサー学園でした。
スペンサー学園は序盤でマチルダを厄介者扱いしていた両親が勝手に入学させようとした寄宿舎です。
そこで彼女はレオンの形見である観葉植物を庭に植え、「もう安心よ レオン」そう呟いてエンディングを迎えます。
このシーンから、彼女のその後を考えていきましょう。
これはあくまで個人的な見解ですが、彼女は殺し屋にはならず、あくまで真っ当な女性として力強く生きていったのだと思います。
確かにレオンを失った後、決意の顔で殺し屋になりたいと頼み込む場面がありますが、現実を突きつけられ断れると、彼女は泣き出してしまいます。とても賢いが故に、殺し屋になることが12歳の自分にとって現実的ではないという事を、自分でも気が付いていたのではないでしょうか。
その涙には、レオンが死んでしまった悲しみと、自分の無力感・悔しさも込められているのだと思います。
また、レオンは恋人の復讐が殺しの入り口になっていますが、マチルダはと言えば、レオンによって復讐は果たされているので特定の復讐相手が存在しないのです。
その為マチルダは殺し屋になる理由がありません。
最後にマチルダが殺し屋にならないと強く言える点は、ラストシーンに込められています。
映画は彼女が寄宿舎の庭に形見の観葉植物を植えたところで幕を閉じます。
レオンは中盤で観葉植物のことを最高の友達であり、それは「根が無い」部分が自分と似ているからだ、とマチルダに語ります。
観葉植物を、居場所を転々とする必要がある殺し屋(=自分)に例えているんですね。
そして彼女との別れのシーンでは、「大地に根を張って暮らしたい。独りにはしないよ。」と告げるのです。
つまりレオンの想いとは、殺し屋を辞めてマチルダと暮らすことであり、その想いを叶える為に彼女は自分が住む寄宿舎に観葉植物を植えた。そしてそこでどんな困難があろうとも、共に生きる事を決意したのではないでしょうか。
そう考えると、彼女がレオンを裏切ってまで殺し屋になることは考えにくいということです。
本当の事は、監督や出演者から公式な見解が出ているわけではないので、分かりません。
だからこそ未だに多くの解釈や議論が生まれる事で、作品を楽しむ余地が生まれ、新鮮な映画であり続けることができるのではないでしょうか。
映画「レオン」のマチルダの魅力とは
「マチルダ」というキャラクターは、数多くの名作ヒロインの中でも特に際立った人気を誇る女性です。それは2020年の現在でも衰えず、彼女のファッションアイコンとしての影響や、マチルダがモチーフになったイラストが描かれたグッズが人気になったりと、時代を超えて愛されています。
なぜ人々はそこまで彼女に惹かれるのでしょうか?
ファッショナブルな衣装や子役としてのキュートな部分はもちろんですが、その12歳とは思えない大人な部分と、あどけない少女としての表情。この二面性が私たちを驚かせ、時にキュンとさせながら、映画「レオン」を単なる殺し屋映画の枠にハマらない名作映画に仕上げているという点にあるでしょう。
マチルダは、ある時は大人顔負けの機転でレオンを救ったかと思えば、ある時は変装ゲームで彼を悩ませたりします。
復讐の為殺し屋を目指す彼女も、本当は純粋な女の子なんだと思うと、急に愛おしく思えてくるのです。
そんな複雑な演技を見事にこなした女優ナタリー・ポートマンは、やはり真の天才と言えるでしょう。
今ではベテラン女優のイメージが強い彼女は当時なんと13歳。デビューも同年で、映画レオンによって一躍スターの道を駆け上がっていくことになります。彼女だからこそ、マチルダという繊細な役を完璧にこなすことができたと言えるでしょう。
そんな彼女は現在39歳。近年ではマーベル映画の「マイティ・ソー」シリーズでの出演などがあります。
プライベートでは様々な恋愛遍歴を経て2010年にフランス人振付師と結婚(「ブラック・スワン」での共演がきっかけだそう)、出産し、現在は2児の母親でもあります。
映画「レオン」の続編は作られるのか?
残念ながら現在のところ、続編が公開される予定は無いようです。
2012年に同監督の「コロンビアーナ」が公開され、「レオン」の続編では無いかと噂されましたが、設定こそ共通する部分はあれど、直接的な繋がりはない作品です。
ただ、監督のリュック・ベッソンは2020年6月に最新作が日本で劇場公開されたばかり。現在も精力的に活動している映画監督です。
⚡6月5日(金)全国公開⚡
殺って、魅せる。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
『ニキータ』『レオン』『LUCY/ルーシー』に続き、リュック・ベッソン監督が最強のヒロインで放つノンストップ・アクション・エンターテインメント❗#ANNAアナ
6.5(Fri.)全国ロードショーhttps://t.co/0jR4o2kul0 pic.twitter.com/jcT7CW0wka— 映画『ジェントルメン』公式 (@GentlemenJP) May 29, 2020
ひょっとするといつかレオンの続編か、それに関わる作品を出さないとも限りません。
今後の監督の作品にも目が離せませんね。
まとめ
映画「レオン」が公開されてすでに20年以上が経ちますが、いつ観ても作品、そしてマチルダの魅力は色あせることなく、心を揺さぶられるものがあります。
既に映画を観た方も、そうでない方も、ぜひマチルダのその後に着目して映画「レオン」を楽しんでみてはいかがでしょうか?