この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
令和になってもマンガの実写映画化ラッシュが止まりませんね。
日常系の恋愛ものは勿論、『進撃の巨人』や『鋼の錬金術師』など壮大な世界観のファンタジーや『テラフォーマーズ』などのSFハードアクションまで、実写化されるジャンルは多岐に渡ります。
『キングダム』をはじめとした少数の成功例もありますが、大半は原作ファンの期待を裏切るがっかりな出来栄えですよね。一体何故マンガ原作の映画が量産されるのか、そのメリットとは何なのか、気になりませんか?
気になる裏事情をご紹介します。
マンガを実写化するメリット3つ
メリット1:原作の使用料が安い
まず最大のメリットとして挙げられるのは原作の使用料の安さです。
若者を中心にテレビ離れが進んだ現代では、テレビの視聴率も不振続きで制作側は冒険ができません。
その為原作が既にある程度成功しており、ストーリーの土台が出来上がっているマンガをネタに引っ張ってくる例が多いのでした。
原作のストーリーが完成しているならいちから作り出す労力を払わずにすみ、脚本家のギャラを節約できます。
メリット2:失敗するリスクが低い
既に何十、何百万部と売れて成功している作品なら、仮に実写化が不発だったとしても痛手は少なくて済みます。完結済みならそのままストーリーを引用できますし、原作ファンなら怖いもの見たさや両者を比較したい好奇心、あるいは純粋な期待から劇場に足を運んでくれます。
自分の好きな漫画が実写化されたら、いやでも出来栄えが気になってしまうのが人情というものです。
実写化が失敗だったとして昨今はSNSでネタにされるなどして一定の話題にはなるので、制作した分の元はとれそうです。
メリット3:ターゲット層が広がる
オリジナルの作品で勝負を仕掛ける場合、当たるか滑るかわからない大博打です。
ですが漫画が原作なら、読者の一定数を観客として担保できます。普段は劇場に行かない、映画を見ない層でも、好きな漫画が映画になれば足を運んでみたくなります。
大資本の出版社と映像制作会社が提携して宣伝を打てるので、客層の間口が広がるのが魅力です。
マンガを実写化するのはリスクが少なく儲かるから!
このようにマンガの実写化が近年とみに増えたのは、リスクが少なく収益が見込めるのが原因と予想されます。
AmazonプライムやNetflixをはじめとする動画配信サイトも盛り上がりを見せる中、興行収入自体はふるわなくても配信サイトで収益を伸ばす作品もあります。
マンガが原作の場合、既にストーリーが完成されている為脚本制作の手間が省け、原作ファンの来場を見込める特典があります。
制作側はおいしい思いをできますね。
過去に30億円を超える大ヒットした実写映画を紹介
銀魂:興行収入37億円
週刊少年ジャンプで空和英秋が連載していた、エイリアンと地球人が共存する、架空の幕末が舞台のギャグ漫画が原作です。
監督は『勇者ヨシヒコ』シリーズを手がけた福田 雄一氏。学芸会のような俳優陣の演技が原作の味となっている不条理ギャグとマッチして、広い層に支持を得ました。
興行収入は37億円を記録しました。
キングダム:興行収入57.3億円
吉沢亮主演の映画。
秦王朝を開いた始皇帝と、彼と絆を結んだ奴隷の少年・信の一代記を描いた歴史漫画が原作で、中国本土での壮大なロケーションや原作から生きたまま抜け出したような配役の再現力、及び俳優陣の素晴らしい演技が絶賛されました。
興行収入は57.3億円を記録しました。
テルマエ・ロマエ:興行収入59.8億円
ヤマザキマリ原作の映画。生粋のローマ人である主人公ルシウスを、日本人の俳優・阿部寛が見事に演じきったことで話題を呼びました。
タイムトリップもののコメディで、日本の文明的な風呂文化に毎回衝撃を受けるルシウスの姿が爆笑を誘いました。
興行収入は59.8億円を記録しました。
まとめ
漫画の実写映画化が流行っている背景には、このような業界の裏事情がありました。
確かに、最初からストーリーが完成しているなら安上がりですね!原作ファンの集客も見込めますし、制作側は一挙両得です。
既に知名度が高く広範な人気を獲得している作品なら、仮にすべったとしてもネタとして観に来る人がいるぶん元はとれそうですよね。
世界観やキャラクターを改変しすぎるとバッシングを受けますが、実写化することで新たな魅力を備える作品も多く、玉石混淆といった現状でしょうか。