この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
鬼滅の刃・十二鬼月である上弦の陸の堕姫(だき)・妓夫太郎(ぎゅうたろう)。
遊郭の花魁として潜伏している堕姫と影で支える妓夫太郎の2人には悲しい過去がありました。
妓夫太郎(ぎゅうたろう)と堕姫(だき)の悲しい過去とは!?
妓夫太郎は遊郭の最下層・羅生門河岸(らしょうもんがし)で生まれます。
吉原遊郭といえばきらびやかな花魁道中などをイメージすると思いますが、羅生門河岸は吉原の中でも最下層の店が並んでいたそうです。
上の真ん中にある「大門」から見て右端が羅生門河岸で、格安の廓が長屋状に並んでいました。
「お歯黒どぶ」というのは幅3.6メートルの堀のことで、遊女の逃亡防止のために作られていました。
遊女屋にはランクがあり、羅生門河岸にある店は最下級でした。
遊郭の最下層で生まれた妓夫太郎と堕姫
最下層の子供は生きているだけで食費がかかるため、生まれるだけで迷惑な存在と言われ、母親に何度も殺されそうになっていました。
さらに美貌が全ての価値基準であった遊郭で醜い容姿であったため周囲からも疎まれ厄介者扱いされていました。
腹が減ったらネズミや虫を食べていました。妓夫太郎の体は、枯れ枝のように弱々しくなっていきました。
お互い支えあう2人
そんな境遇で育った妓夫太郎の人生に、初めて変化をもたらしたのが妹の存在でした。
この妹が後の鬼・堕姫となりますが、本当の名前は”梅”となっています。
母親の病名「梅毒」から付けられた”梅”という名前もまた酷いものですが、それでも梅の存在は妓夫太郎の人生に大きな変化を与えました。
©吾峠呼世晴/集英社
妓夫太郎にとって、梅は生まれた時からかけがえのない大切な存在だったのだと思います。
妓夫太郎は元々喧嘩が強かったため、取り立ての仕事を始めます。
取り立ての役職を「妓夫」といいますが、そのまま名前を付けられ妓夫太郎となります。
妹の梅は大人がたじろぐほど綺麗な顔立ちをていたため、遊女となりました。
堕姫・妓夫太郎が鬼になったきっかけは?
きっかけは上弦の鬼・童磨どうまと偶然出会ったことです。
梅が生きたまま焼かれてしまう
©吾峠呼世晴/集英社
梅が13歳になった頃、梅は客の侍の目玉をかんざしで突いて失明させます。その報復として、梅は縛り上げられ生きたまま焼かれてしまいます。
©吾峠呼世晴/集英社
仕事から戻り、丸焦げになった梅を見つけた妓夫太郎は梅を抱きかかえて泣き叫びます。
「元に戻せ俺の妹を!!」
「でなけりゃ神も仏もみんな殺してやる」
突然背後から梅を殺した侍がやってきて、妓夫太郎の背中を斬りつけました。倒れこむ妓夫太郎。
まだ意識のあった妓夫太郎は持っていた鎌で反撃し、侍と侍を呼んだ女性を殺しその場から逃亡します。
童磨に導かれ鬼へ
©吾峠呼世晴/集英社
梅を背負いながら遊郭を歩く傷だらけの妓夫太郎。
「いつだって俺たちを助けてくれる人間はいない」
誰にも助けてもらえず、雪が降り注ぐ中、道に倒れ込みます。
兄妹2人で死に瀕していたときに当時の上弦の陸「童磨」と遭遇。
幸せそうな他人を許さないという誓いとまもなく死んでしまいそうな梅を助けるために妓夫太郎は梅と共に鬼になりました。
遊郭に潜伏し続ける
鬼になった後、堕姫と妓夫太郎は吉原遊郭で潜伏することになりました。
堕姫は遊郭で姿や名前を変えながらその美貌で花魁としての表の顔を手に入れ、100年以上も色街に住み続けて人間を喰い続け上弦の鬼へと昇格。
その過程で殺した鬼殺隊の柱は堕姫が7人、妓夫太郎は15人と本人が言っておりその強さが伺えます。
妓夫太郎と堕姫の最期
妓夫太郎と堕姫は、炭治郎たちにそれぞれ頸を斬られてしまい、その魂は死後の世界にいました。
妓夫太郎の後悔
妓夫太郎は大切な妹を傷つけられたことで、人間に愛想をつかして鬼になることを決意しました。鬼になったことに後悔はしていませんでしたが、ひとつだけ心残りがあるのは梅のことでした。
もし違う人生で羅生門河岸で生まれていなければ、真っ当な道を歩む兄妹に育っていたのでは、、、。
梅は妓夫太郎が育てたので、自分のせいでこのような人生を歩ませてしまったのだと感じていたのです。
絶対に離れない!!ずっと一緒にいる
死後の世界で、梅が「お兄ちゃあん!!」と妓夫太郎を呼びます。
ですが妓夫太郎は「お前はもう俺についてくるんじゃねえ」と突き放します。自分と離れれば、梅は幸せになれるんだと思ってのことです。
梅はごめんなさいと必死に謝りますが、妓夫太郎は「お前とはもう兄妹でもなんでもない」と別々の方向に行こうとします。
©吾峠呼世晴/集英社
離れない!!絶対に離れないから。ずっと一緒にいるんだから!!
何回生まれ変わってもアタシはお兄ちゃんの妹になる絶対に!
梅は妓夫太郎から離れようとせず、妓夫太郎も梅の存在の大きさに気付き、二人で地獄へ歩いていくのでした。
妓夫太郎(ぎゅうたろう)と堕姫(だき)の過去まとめ
この記事では、妓夫太郎と梅(堕姫)の悲しい過去から鬼になったきっかけについて紹介しました。
鬼になってもなお兄には美しい妹の存在が、妹には強い兄の存在が必要で、結局、何も間違ってはいなかったんだと感じます。
切り離して考えられることのできないほどに強い絆で結ばれた兄妹だったのではないかと思います。