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映画【蒲田前奏曲】は、プロデューサー兼主演の松林うららの地元であります蒲田を舞台にしました連作長編の映画です。
“1人の女性が環境によって顔が違って見えるというテーマ”を視点を女性から男性からと変えながら制作された作品です。
第15回大阪アジアン映画祭でクロージング作品として上映されるなど気になります映画【蒲田前奏曲】のあらすじやキャストなどについて調べてみました。
映画【蒲田前奏曲】基本情報
公開日:2020年9月25日
上映時間:117分
監督・脚本:中川龍太郎・穐山茉由・安川有果・渡辺紘文(大田原愚豚舎)
プロデューサー:松林うらら
配給:和エンタテインメント=MOTION GALLRY STUDIO
映画【蒲田前奏曲】あらすじ(ネタバレ注意)
主人公蒲田マチ子は27歳の鳴かず飛ばずの女優です。
マチ子という女性を物語の主人公に置くことで社会における様々な女性像が描かれる4作品です。
第1番「蒲田哀歌」 (大過去)
マチ子はラーメン屋でアルバイトをしながらオーディションを受ける日々をただ過ごしていました。
そんな中、恋人と誤解されるほど睦まじい弟から恋人のセツ子を紹介され衝撃を受けます。看護師だというセツ子は不思議な雰囲気を纏っていました。
マチ子は偶然街中でセツ子と出会い、「やりたいことノート」の実行に付き合う事になります。普通のことであるやりたいことに付き合ううちにマチ子も本当にやりたいことを考えるようになっていきます。
第2番「呑川ラプソディ」 (現在)
マチ子は大学時代の仲良し5人組と女子会を開きます。
30代を目前にバリバリに仕事をしている帆奈と結婚を控える麻里を中心に独身(マチ子、帆奈、琴子)と既婚(静香、麻里)チームになんとなく分かれてしまいます。
マチ子の案により日を改めて蒲田温泉で行います。その温泉での女子会で5人がそれぞれ秘めていた事があらわになるのでした。
第3番「行き止まりの人々」 (過去とトラウマ)
マチ子は映画プロデューサー板垣よりしつこく交際をせまられていました。
セクハラ または #metoo のエピソードを話すという映画のオーディションを受けます。
板垣とのエピソードをフィクションも交えマチ子は話します。監督は強い関心を示しますが、カメラマンからは話さない方がよいとアドバイスをされます。
他のオーディションを受けた人たちは話したがりませんでしたが、マチ子の他に黒川瑞季も堂々と演じました。
最終選考に残ったマチ子と瑞季は男女のペアの寸劇を演じることになります。セクハラについて演じているうちに疑問がわいてきた瑞季はある行動に出るのでした。
第4番「シーカランスどこへ行く」 (未来)
映像は唯一モノクロ画面です。
マチ子は大田原に実家がありました。
映画撮影のため大田原でリコはスタンバイ中です。リコはマチ子の親戚の子です。リコが撮影の始まるのを待っていますと、渡辺監督がリコに出演依頼を話出します。(映画の内容は「蒲田前奏曲」そのものでした)
小学5年生を相手に渡辺監督は、映画についてどう思うかという質問から、役者が東京に集まること、日本社会の問題など問いかけていきます。リコは特に答えることもありません。
リコはマチ子のような女優になろうかなどと考えているだけでした。
映画【蒲田前奏曲】キャストは誰?
蒲田マチ子役:松林うらら
2010年にモデルデビュー後、2012年映画デビューを「1+1=11」にて致します。2017年に主演した「飢えたライオン」が特に海外で高く評価されました。
2019年にはNHKドラマ「デジタル・タトゥー」、映画「21世紀の女の子」に出演するなど、映画やドラマで活躍しています。
【蒲田前奏曲】がプロデュースを初めて行った作品になります。なお、主人公の名前は地元の“蒲田”と憧れの女優京“マチ子”さんより“蒲田マチ子”としました。
第1番「蒲田哀歌」
出演:古川琴音(野口セツ子役)、須藤蓮(蒲田タイ蔵役)
第2番「呑川ラプソディ」
出演:伊藤沙莉(帆奈役)、福田麻由子(麻里役)、川添野愛(琴子役)、和田光沙(静香役)、葉月あさひ(小夏役)、山本剛史
第3番「行き止まりの人々」
出演:瀧内公美(黒川瑞季役)、大西信満(監督役)、吉村界人(助監督役)、近藤芳正(プロデューサー役)、二ノ宮隆太郎
第4番「シーカランスどこへ行く」
出演:久次璃子(璃子役)、渡辺紘文(監督役)
映画【蒲田前奏曲】の監督は誰?
第1番「蒲田哀歌」監督:中川龍太郎
2007年に「詩集 雪に至る都」を出版し詩人として文壇デビュー後、2012年に自主制作監督作品「Calling」がボストン国際映画祭最優秀撮影賞を受賞したのを始め、2015年「走れ、絶望に追いつかれない速さで」では東京国際映画祭史上最年少で史上初の2年連続入選、その他の作品が数々の国際映画祭で入賞しています。2020年2月に全国公開されました「静かな雨」(宮下奈都原作)は、釜山国際映画祭キム・ジソク賞ノミネート、東京フィルメックス観客賞を受賞するなど、国内外で高く評価を得ています。
“中川(龍太郎)さんは、『Plastic Love Story プラスチック・ラブ・ストーリー』という映画が昔から好きで、仲良くさせていただいていて、中川さんの詩的な部分をぜひ本作のオープニングとして撮っていただけないかなと思っていました。私には弟がいるのですが、中川さんには、弟に彼女ができた際に嫉妬したこと、いわゆる「弟love」をテーマに何かできないかとご相談しました。
– MotionGallery 蒲田前奏曲』企画・撮影に至るまで-”
第2番「呑川ラブソディ」監督:穐山茉由
2017年に映画美学校の修了時作品として制作されました映画「ギャルソンヌ ~2 つの性を持つ女~」が第11回田辺・弁慶映画祭入選しました。その後、長編映画デビューの「月極オトコトモダチ」が第31回東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門正式出品、MOOSIC LAB 2018長編部門グランプリほか4冠を受賞しています。
“ちょうど東京国際映画祭で穐山(茉由)さんの『月極オトコトモダチ』という映画を見た時に、「この方に女子会編の監督をお願いしたい」と思いました。
– MotionGallery 蒲田前奏曲』企画・撮影に至るまで-”
第3番「行き止まりの人々」監督:安川有果
新人監督賞を2015年日本映画プロフェッショナル大賞にて受賞した初めての長編映画「Dressing Up」、2017年短編映画「永遠の少女」、2019年オムニバス映画「21世紀の女の子」の中の「ミューズ」で東京国際映画祭に参加しています。
“安川(有果)さんは、監督された『21世紀の女の子』の一編『ミューズ』が私も好きな作品だったので、ハラスメントについては安川さんにお願いしたいと思いました。
– MotionGallery 蒲田前奏曲』企画・撮影に至るまで-”
第4番「シーラカンスどこへ行く」監督:渡辺紘文(大田原愚豚舎)
映画製作集団大田原愚豚舎作品を渡辺雄司(映画音楽家)と旗揚げしました。
東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門にて「プールサイドマン」が第29回作品賞を、第32回で「叫び声」が監督賞となりました。
渡辺紘文監督の特集が第22回ウーディネ・ファーイースト映画祭では設けられるなど海外でも高く評価されています。映画監督のみならず俳優としても活動しています。
“栃木県大田原市で作品を撮り続けている大田原愚豚舎の渡辺(紘文)さんもずっとファンで、東京国際映画祭の時に「東京中心主義の批判」というテーマで、この間のウディネ・ファーイースト映画祭で上映された新作『わたしは元気』にも主演している、大田原在住の(久次)璃子ちゃんをキャスティングして、いつもの渡辺節で政治的な要素と社会派としてラップのように話して下さいとお願いしました。
– MotionGallery 蒲田前奏曲』企画・撮影に至るまで-”
映画【蒲田前奏曲】原作は?
オリジナル作品で、原作はありません。
映画【蒲田前奏曲】感想(ネタバレ注意)
※公開後に更新いたします
まとめ
マチ子という女性を通じて、個性豊かな監督により様々な女性の生き様を浮き彫りにしており、自分自身に置き換えて感じることができると思います。ずっしりとした思いテーマではありますが、コミカルに描かれることによってとても楽しんで観た後に、何か心に残るものがあるのではないでしょうか。
MotionGalleryにてクラウドファンディングを9月23日23時59分まで行い、目標金額は達成していますが、4都市への舞台挨拶が可能となります金額を現在めざしています。特典として試写会への招待や、様々なプレゼントなどがあるようですので、興味を持ちましたら、こちらの参加もしながら映画を楽しむことも出来るようです。